ITフリーランスにトラブルは付きもというイメージがありますか?かつて自分もフリーランスにはやりがいがある一方、トラブルも結構多いと思っていました。
幸いにも自分はトラブルに遭遇したことは未だないのですが、報酬が振り込まれない。契約を途中で切られるなどなど。ここら辺はフリーランスあるあるとして時折耳にしますが、実際どういったトラブルがあり、どのように対策していけばいいのでしょうか。
労働政策研究・研修機構が発表したデータにフリーランスのトラブルに関するデータが載っていたので、ご紹介したいと思います。
どういったトラブルの種類があり、どれくらいの確率で発生するのか、また実際に遭遇した場合、どのように対応すればいいかを知っておくことで、大分状況が変わってくると思いますし、精神的にも安心だと思います。
どれくらいの人がトラブルを経験している?
仕事別にトラブルを経験した人の割合が載っていました。
IT関連を確認すると、705人に調査が行われ50.9%の約半分の方がトラブルを経験したと回答したそうです。半分って多いですね。。
どういったトラブルの種類がある?
これも仕事別経験したトラブルの内容が載っていました。
トラブルを経験したことがあると回答した約半分の方のトラブル内容になります。気になるトラブル内容を幾つか見ていきたいと思います。
作業内容・範囲についてもめた
IT関連で見ると35%となっており、他の業種と比べて高いですが、これは契約形態に発生するか決まると思います。このブログでも何回か紹介していますが、契約形態は請負契約と準委任契約の二つがあります。
www.nomad-freelance.life準委任契約の場合は、完成物を納品しなくても報酬を貰えますが、請負契約の場合は完成して初めて報酬を貰う為、どこまでの範囲をカバーするかで揉めやすいのだと思います。
仕様を一方的に変更された
IT関連の場合は30%となっており、これも他の業種と比べて高い率になっています。作業途中で変わることもありますが、実際に作ったものを動かして、やっぱりこっちの仕様がいいなど、結構仕様変更を要求されることが多いと思います。
報酬の支払いが遅れた、期日に支払われなかった
IT関連だと10%強ありますね。クライアントは個人や小さい企業なのでしょうかね。このトラブルはエージェントを通すことで、代わりにエージェントが払ってくれるので、こういったリスクを避けることは出来ますよね。
取引相手と連絡が急に取れなくなった
IT関連だと7%近くありますね。本当にこういうことがあるんですかね(笑)これはレベルが低すぎますよね。そういった人たちと二度とビジネスをすることはない
と思いますが、一度でも当たってしまうと不運ですよね。
起きたトラブルは解決した?
未解決のものもあるを含めると、全体的に半数の割合で解決していないことが見て分かりますね。
起きたトラブルにどう対処した?
取引相手と交渉した割合は60%以上ありますね。間に仲介会社がいたら、仲介会社にまずは交渉しますよね。取引相手と直接交渉した割合が多いのは、具体的には記載されていなかったですが、直接契約しているということだと思います。仲介会社が入ることで、マージンが取られてしまうことがデメリットですが、トラブルが起こる確率は多少減ると思います。
特に何もしなかったが、30%弱あるのは意外と多いですね(笑)作業して間もなくに揉めたから被害が低かったのか、それとも単価が低かいから争うコストと比較して何もしなかったのか。
トラブルを起こさないために
特に何もやっていなかったが、約半数の割合でいますね。口頭で事前に合意していた人が、15%の割合でいますが、争いが泥沼化して裁判になった時に口頭だと効力が弱くなっちゃいそうな気がしますね、どうなんでしょう。20%弱の人がやっていますが、やはり取引が始まる前に文書で合意しておくのが一番良いやり方ですかね。
あと取引相手と定期的にコミュニケーションを取るのは地味に重要なことだと思います。現在自分はクライアント企業に常駐していますが、ほぼ毎日ランチに一緒行ってコミュニケーションを取っています(笑)そのおかげもあって良い関係性を築けていると思います。
まとめ
労働政策研究・研修機構が公表したITのフリーランスに関するトラブル事例集や対策例、解決状況などをご紹介しました。個人で直接契約する場合や、小さい企業と取引する場合は、トラブルが起きるリスクが上がるのかなと思いました。あと決まった金額の中、作業範囲と仕様を決める請負契約の場合は、準委任契約より揉めやすいと思います。
なので、フリーランスなりたての方が、トラブルを起こさないためには、エージェントを通してある程度信頼がある企業と取引をし、仮にトラブルが起きてもエージェントに対応してもらう環境が良いのではと思います。