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SESは案件ガチャか?現役フリーランスがSESのマイナス意見について思うこと

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「SESは案件ガチャである」「SESは若い頃しか仕事がない」「SESはスキルが身につかない」といった意見や声を時折聞きます。

約2年程度、自分はフリーランスとして、複数のSES現場で働いてきました。その経験から考えると、たまに見かけるSESの批判的なネガティブ意見に対して、実際はそんなことはないのにと思うことが多々あったので、今回は実体験をベースにして自分の場合どうかを書いてみようと思います。

結論から言うと、個人的にSESはそんな悪いものではないというか、結構良い側面が沢山あると感じています。

とは言っても、その人の立場や開発対象、業界などによって状況は大きく変わってくると思いますので、あくまでも一個人の実体験としてお読みいただければ幸いです。

長時間労働になりやすい

SESは「月140~200時間で単価80万円」といった月の労働時間の幅が決められている。クライアントはエンジニアを上限となる時間いっぱいまで働かせたいという意識になり、時間の上限までこき使おうという流れになることがある。

よってSESの現場では長時間労働になりやすい。

フリーランスになってから、2社ほどSESの現場を経験してきましたが、むしろ正社員の時より格段に労働時間は減っています。

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フリーランスになる前に新卒の時に入った1社目の会社は3年半ほど勤めましたが、月平均残業時間は50時間以上ありましたし、サービスリリース前の忙しい時期は終電が当たり前で、100時間近くなることもありました。

またゲームアプリ開発だったので、年末やゴールデンウィークなどの時期には毎回イベント施策を打っており、土日や祝日出勤は結構な頻度でありました。

新卒一年目は全く有給休暇を消化出来ずに10日ほど消えましたし、あまり休めない社風や環境でした。

先述したようにフリーランスになってSESの現場を2社経験しましたが、どちらも残業を全くといっていいほどしておらず、最低下限の140時間の月もありました。その月は3日ほど休みをもらい、140時間ギリギリで文句言われないかなと心配でしたが、大丈夫でした(笑)

フリーランスは有給休暇制度がありませんが、準委任契約の時間範囲内で、仕事も特に忙しくない時期であれば休みも全然取れます。

1,2ヶ月に1回は休みを取っているので有休消化制度がある会社員時代より、フリーランスになってSESの現場で働くようになってからの方が休日は確実に多いです。

結局現場によるのかもしれませんが、残業が発生しないように気を使ってくださったり、忙しくなければ休みもとって構わないというスタンスの企業が結構数あるのではないかと思います。

SESになってから自分は間違いなく労働時間が減っています。

SESは案件ガチャである

SESは案件ガチャと呼ばれます。良い案件に巡り合えるかどうかは完全に運次第で、宝くじを買うのと同じようなものです。

SESは案件ガチャと言われますが、フリーランスの立場である自分からすると、そんなことはないと思っています。しかし社員とフリーランスの立場で状況が変わってくると思います。

社員の場合は、自分の意向を多少反映してもらえるかもしれませんが、結局上が現場を決めてしまうことが多いと思います。自分も最初に入った会社がSES事業をやっており、同期の開発案件をやりたいという希望は通らずに監視業務に回されていました。(同期の開発スキルが足りなかったことは事実ですが)

一方フリーランスの場合、エージェントを通せば自分の希望や条件をにマッチする現場を選べる可能性が高いです。

エージェントは今まで数千の企業と取引をしており、数多くのエンジニアとマッチングさせ、様々な現場の開発体制や雰囲気などヒアリングしているので、自分の条件に合った現場を提案してくれます。

仮に実際に現場に入って想定していた状況と違ったとしても、大体契約は3ヶ月更新とかなので、数ヶ月後には辞めることも出来ます。

実際に自分もエージェントを通して、挑戦したい言語やツール、開発体制や雰囲気などの条件を提示し、自分に合った現場で働くことが出来ています。むしろ数ヶ月、数年単位で自分の挑戦したいことを様々な現場で経験し、スキルアップ出来ることはSESの魅力かと思います。

フリーランスの場合、SESは案件ガチャであることを全く感じたことはありません。

そもそもガチャはSESに限った話ではないと思います。正社員で社内開発に携わったとしても、希望しない部署や案件にアサインされることは、しょっちゅうあると思います。

SESは若い頃だけしか仕事がない

SESの仕事は若い頃だけしかありません。歳を取れば取るほど参入できる案件が少なくなっていきます。

SESの会社で出回っている「案件情報」が記載されたメールの中には、募集するエンジニアの条件として、年齢制限が入っていることがよくあります。

案件予算の関係上や、歳上が扱いづらく一緒に働きたくないマネージャーなどがいる場合など、そういった理由で案件数が若い人より少なくなることはあっても、若い人しかSESが出来ないといったことはないと思います。

歳を取れば取るほど求められる能力は大きくなってくるかもしれませんが、歳相応の実力があれば、正社員であろうとSESであろうと契約を結んでくれます。逆に正社員の場合でも歳相応の実力がなければ、雇われることはないですよね。

僕が知っている50以上のフリーランスの方もSESでバリバリ働いていますし、エージェントの知人に聞いたら、60代の人でもSESで働いている人もいるとのことで、結局は「歳相応の実力があれば企業側も年齢関係なく契約してくれる」みたいです。

エンジニアとして成長できない

SESの仕事しかしていないと、エンジニアとして中々成長することができません。

エンジニアに非常に人気のある自社開発の会社からは、SESでのキャリアが評価されることが中々ない。

先述したように、フリーランスでエージェントを通せば自分が挑戦したい言語や環境で働くことが出来ますので、エンジニアとして成長出来ないことはないと思います。

自分も会社員の時は、CakePHPの案件が多かったですが、フリーランスになり他の言語や環境で挑戦したいと思い、SESの現場でFuelPHPやVueなど今まで触れてなかった言語の開発経験を積むことが出来ています。

むしろ正社員で働いていた時より、技術にフォーカスして成長出来ると思います。フリーランスでSESする場合は、MTGの議事録を取る必要はないですし、新卒社員の教育を見る必要もありません。

全て現場のクライアント社員がやってくれますので、そう言った意味で全ての時間を技術習得に当てることが出来ます。

会社員でSESする場合は、常駐先の現場では上記やることはないと思いますが、自社に戻った際に技術以外の雑用や管理をすることがあるかもしれません。

逆を言えば、技術以外のメンバーのマネジメントや本番反映などは、正社員の人がやるのが慣例なので、SESだと経験出来る可能性は減ります。かしこれも現場によって、絶対ではないので技術以外の部分で成長したい人にもチャンスは全然あると思います。

SESだから成長出来ないということは絶対ないですし、ちゃんと成長できれば、正当に評価してもらえると思います。結局成長出来るかどうかはSESに限らず、本人次第に依るところが大きいと思います。

まとめ

SESに関して、ネガティブでマイナス意見も聞きますが、フリーランスとして自分が経験している内容から考えると全てハマるわけではないと思います。現場によって全く状況が変わってくると思いますし、会社員なのかフリーランスなのかでも変わってくると思います。ただフリーランスでエージェントを通してSESをやる場合は、高い可能性で自分が望む条件や環境で働くことが出来ると思います。

ただ結局最後はSESや社内開発に関わらず、自身の努力や意志によって成長出来るかどうかが決まってくると思います。