ITフリーランスでエージェントを利用してお仕事獲得する人も結構多いのではないかと思います。エージェントを利用すると営業代行や事務代行など様々なメリットがあります。
しかし沢山あるエージェントの中でどこを選べば良いのだろうかと思っている人も少なからずいると思います。
自分も初めてフリーランスになった時は、どのエージェントを選べばいいか全く分からず先輩フリーランスに聞いていました。
良く耳にする有名なエージェントは、レバテックフリーランスやギークスあたりだと思います。この2社は総合的なサービスの質が高く、この2社を使用すれば間違いないのですが、自分が知らないだけで他にもサービスの質が高くマージンが低いエージェントがあるのではないか、そういった疑問が湧いてきました。
また他のエージェントと比較することで、今後自分の希望により近いエージェントを選択できるのではないかと思い、いろんなエージェントと面談し、話を聞くことにしました。
各エージェントの特徴や、使用時のメリット・デメリットを紹介することで、みなさんがエージェントを選ぶ際の参考になればと思います。
エージェント紹介、第一弾はPE-BANKというエージェントになります。
面談に対応してくださった人は、この道50年は有ろうかという雰囲気をお持ちになった優しいおじいさんの方でした。
この人に話を聞けば絶対間違いない。。
では早速、PE-BANKについて紹介したいと思います。
PE-BANKとは?
PE-BANKとはレバテックフリーランスやギークスに比べて知名度はあまり高くありませんが、知る人ぞ知る古株のエージェントになります。
取引社数は600~700社くらいで、稼働エンジニア数は1950人前後います。
PE-BANKは現在30周年を迎え、昔からITフリーランスのエンジニアをサポートしてきており、それだけ長く続けてこれた実績と信用があります。
エージェントの中で一番歴史が長いエージェントではないでしょうか。
またPE-BANKは関東だけでなく、北は北海道、南は九州と全国に拠点があることでも有名です。
PE-BANKを利用するメリット
利用する際のメリットは大きく2つあります。
PE-BANK最大の魅力①:明瞭で安いマージン率
はっきりとHPにマージン率を載せているエージェントはPE-BANK以外見たことがありません。マージン率を明確にするだけでも、エンジニアの視点に立って考えてくれているエージェントであることを証明しています。
PE-BANKのマージン率は、PE-BANKで稼働すればするほどマージンが安くなるシステムです。
PE-BANKのマージン率は報酬受取回数によって変わります。報酬は1ヶ月に1度の受け取りなので、何ヶ月に変換して考えていただければ問題ありません。
良心的なエージェントでも10~15%くらいになり、10%を下回るのは中々ありません。マージンが安いからといって良いエージェントとは必ずしも言えませんが、マージンが安いとエンジニアの収入も増えるので、魅力的なサービスの一つと言えるでしょう。
どうして他と比べるとマージンが安いんですか?
共同受注という考え方で、必要な経費のみ頂いているからです
報酬受取回数 | マージン率 |
---|---|
1~12回 | 12% |
13~24回 | 10% |
25回以上 | 8% |
そして報酬受取回数は連続ではなく、合計という点も素晴らしい点です。
最初PE-BANKを利用していて、途中で中断して他のエージェントを利用してから戻ってきてもカウントは継続しています。
PE-BANK最大の魅力②:安心保証
PE-BANKには独自のPE共済会という共済制度があります。
フリーランスには福利厚生がなく、いざという時のために自分で備えをする必要があります。手頃な値段で充実した福利厚生の共済制度に加入出来るのは、PE-BANKの大きなメリットの1つです。
ちなみにPE共済入っている方はどれくらいいるんですか?
だいたい2~3割くらいですね
やはりいざという時の所得補償や倒産防止、生命共済などがあるのは大きいですよね。
自分は現在単身で家族はいないので、今すぐに入ろうと思いませんが、家族を持った時にこういった制度があるのは安心だと思いました。
ちなみにPE共済の月々の値段は年齢や所得、入院の補償額によって変わってきます。
20~29歳の補償が20万円のコースは2,500円、30~39歳の30万円コースは4,650円といった具合です。
詳しい内容は以下PE-BANKのHPページをご覧ください。
PE-BANKを利用するデメリット
各種書類を提出しないといけない
デメリットと言えるほどではないかもしれませんが、利用時に青色申告書や開業届控えを提出しないといけません。また確定申告後には確定申告をした証明書を提出する決まりになっています。
他のエージェントではそのようなことは今までなかったので、気になって聞いてみました。
控えを提出しないといけないのは何故なのでしょうか。
コンプライアンスで決まっています
なるほど。。
一手間掛かるので一見デメリットにも思えますが、裏を返せば規則に則り、体制がしっかりしてると言えるかもしれません。
支払いサイトが長い
支払いサイトが40日 or 70日です。
40日 or 70日なのは企業によって支払い方法が異なるだからそうです。
最短の40日だとしても、1月に働いた分の報酬は3月10日に支払われることになります。
レバテックフリーランスが15日であることを考えると、倍以上かかりますね。
しかし、PE-BANKには早払いサービスがあり、そのサービスを利用すると稼働月の翌月20日に受け取れます。
どうしても通常の期間だと待てないという方は、利用するといいかもしれませんが、手数料3%掛かるのでご注意ください。
その他
平均年収はどれくらいか?
平均年収は800万くらいとのことでした。大手からベンチャーまで幅広いお客さんを持ち、エンドに近いお客さんを抱えているので、高単価とのことでした。
この業界4次請け、5次請けがざらにありますが、ウチは1次請け、2次請けがメインになります。それが高単価の理由です。
友人紹介制度はあるか?
紹介したエンジニアが問題なく1ヶ月の就業実績を収めた場合、50,000円の紹介奨励金をもらえるそうです!
交流会などはあるか?
全国の各拠点で季節ごとに花見やビアガーデンなどの交流会を開催しているそうです。
1年に1回エンジニアの皆さんとご家族の皆様に向けたパーティをやってるんですが、この間はディズニーリゾートで行いました
ディズニーリゾート。。楽しそう。。
Web系の仕事はあるか?
Web系が一番多く、だいたい6割くらいとのことでした。
完全リモートワークの仕事はあるか?
はっきりいってあまりないそうです。大体昔の知り合いがその会社にいるとか、一度常駐した後にリモートワークに移行するケースがほとんどだそうです。最初から完全リモートワークの割合は10人に1人より少ないとのことでした。
ISMS、情報セキュリティ上厳しい会社さんが多く、少ないですね
やっぱり少ないんだな
週3、4の仕事はあるか?
リモートワーク同様少ないそうです。
PE共済会以外の福利厚生はあるか?
PE共済会以外にも、以下サービスがあります。特に確定申告サポートでは事細かに一人一人見てもらうことができ、確定申告が初めての方も安心して利用できるサービスだそうです。
- 確定申告サポート(申告書・決算書などの提出書類作成指導)
- 税務相談(税務署からの問い合わせがあった際のアドバイスなど)
- 定期健康診断サポート(上限2万円 年1回のみ)
- フィットネスクラブ補助金
- 資格試験・セミナー補助金制度
- オイラリー・ジャパン書籍20%OFF
個人的にいいと思ったのが、定期健康診断サポートと資格試験・セミナー補助金制度です。
フリーランスは身体が資本です。年1回は健康診断は受けといた方がいいと考えているのですが、費用が1万円近くかかり会社員と違って、自費で払わないといけません。上限2万円までサポートが出るのは嬉しいです。
また資格試験・セミナー補助金制度についてですが、よく知られている情報処理技術者試験が合否に関わらず全額受講料を補助してもらえます。
低いマージンでこれだけの充実したサービスを受けれるのは他にないと思います。
まとめ
コンプライアンスで青色申告書や開業届の控え提出が定められていることや、エンジニアの視点に立った明瞭で安いマージン率、福利厚生のラインナップの充実などなど。
さすが30年の長い信用と実績があるので、制度や体制がしっかりしている印象でした。
マージンが不透明で他のエージェントに不信感を抱いている方は、ぜひPE-BANKを利用してみてください。